2026年度スローガン


バンジャクノカタメ

盤石之固 

ー活動を愉しむー


第57代理事長
田渕 大祐

2026年度 理事長所信

 

基本方針
1. 挑戦を愉しむ組織の基盤作り

1. 運動の愉しさを知る
1. 活動の愉しさを伝える
1. 大規模な運動を体感する近畿地区大会 

はじめに

戦後、日本の「ひとづくり」「まちづくり」を、次代を担う青年が行っていくという覚悟のもと1949年から始まった日本の青年会議所運動は全国に波及し、私たち海南青年会議所は1969年に426番目の青年会議所として誕生しました。時代の変化と共に青年会議所の役割も少しずつ形を変え、JC宣言文の文末「社会の課題を解決することで持続可能な地域を創ることを誓う」という一文に、今の青年会議所が何を行うかが明記されています。しかし、平均在籍年数が4年を切り、入会3年未満のメンバーが50%を超えている今、青年会議所が何をすべきかを知らないまま、責任のある役職を担わざるを得ない状況が増え、活動に対して「大変」「しんどい」といったネガティブなイメージを持つ若手メンバーが多くなっていると自身の経験も含め感じています。今年度は『盤石之固(ばんじゃくのかため)』をスローガンに今一度、青年会議所が根底に持つ活動の背景や目的といった基礎の部分をしっかりと理解し、今の地域課題が何かを考え、運動を展開していきます。
青年会議所の様に自らの意思で活動する原動力は「愉しい」や「好き」などポジティブな動機であるべきです。海南青年会議所は、活動を通じて成長や達成感を得て、更に活動に熱が入るという好循環を生み、これから先も地域と共にあり続ける団体となるべく、まずは自分たちが活動を愉しむ1年となるよう全力で走り抜ける所存です。

成長の機会を愉しむ組織の基盤作り

青年会議所の使命はJCI Missionで謳われている「リーダーシップの開発と成長の機会を提供する」ことです。これらは、JC活動の中で役職や出向などの経験、事業や様々な大会・セミナーへの参加などを通じて、多くの機会が巡ってきます。しかし、JC活動に対しての知識がないと、その機会を機会と捉えることができないかもしれません。よくJC活動の例えとなるスポーツジムにおいても、同じ会費を払っていても、トレーニングに対する基礎知識があり、そのトレーニングでどのような成果が得られるのかを知り、実際に成果を体感している人が、トレーニングを愉しめ、長く続くはずです。 私を含め2020年以降に入会したメンバーは、コロナの影響や昨今のワークライフバランスを重視した生活スタイルから、基本の部分を先輩から直接教われる懇親の機会が減っています。これらは全国的な問題でもあり、日本青年会議所ではJCセミナーといったJC活動の基盤作りに役立つカリキュラムが充実しています。これらを学ぶ機会は、自分たちで開催する以外にも、近畿地区協議会や和歌山ブロック協議会などの様々な事業でも開催されており、各協議会をうまく活用していきたいと思います。加えて特別賛助会員を始めとする先輩諸氏との交流や、今のメンバーに合った懇親の機会作りを行い、成長の機会を自ら掴みに行くメンバーを1人でも多く増やしていくことが大切だと考えます。組織作りにおいて、活動の理念や意義を知らない、何となく所属している30人よりも、まずはそれらを理解した上で、活動を愉しめる10人を育てることが必要です。

会員拡大への挑戦

現在、海南青年会議所の会員数は20名を下回り減少傾向にあります。組織を維持し活動を継続していくために、会員拡大を本年度の最重要課題に位置付けます。私たちが地域社会により強い影響を与え、持続可能な未来を創り出していくためには、より多くの仲間と共に力を合わせることが必要です。私は理事長として、自らが先頭に立ち、新しいメンバーの獲得を率先して行います。自分が暮らす地域の為に活動ができ、かつ自己の成長、人脈形成ができる青年会議所のメリットを一人でも多くの方々に知っていただきたいと考えています。私たちの活動の魅力を伝えることができる機会を少しでも多く作り、1人でも多くの入会候補者の方と膝を突き合わせて話すことが、会員拡大の鍵となります。若い働き手が減っている地方において、同じような志をもつ仲間を増やすことは、容易なことではありません。しかし、56年の歴史を絶やさず、未来に繋げていくためには、会員拡大に本気で挑戦していく必要があります。会員拡大の成功は、未来の海南青年会議所の発展を確かなものにする第一歩です。共に挑み、共に未来を切り拓いていきましょう。 

運動の愉しさを知る

「JCとはどんな団体か」を一番理解できるのは、良い運動を経験することだと思います。よくセミナーなどで話される1958年に東京青年会議所が発端となった「手を挙げて横断歩道を渡りましょう」という小松川運動は、自動車の普及に伴って多発する、横断歩道での交通事故防止を目的として展開され、多くの国民が賛同することで、全国的な交通安全運動へと広がりました。このことから良い運動には多額の予算や多くの人員を使う大規模な事業は必要なく、地域の課題とそれらの持続的な解決策を模索することだと分かります。百聞は一見に如かず、自分たちの運動が地域の課題を解決したと思える体験は、何よりも達成感や愉しさを感じることができるでしょう。私自身、コロナ禍で暗くなった地域の為に行われた「テイクアウトマルシェin海南」や「えきまえイルミネーション」事業は、身をもってJC運動に対しての愉しさを学べました。
本年度は今の海南・紀美野地域の課題を海南青年会議所全体で考え、それがまちづくり・人材や青少年育成など、どういった事業で解決できるのかを模索し、運動を起こしていきます。

活動の愉しさを伝える

青年会議所活動をしていく上で会員拡大や広報は、続けていかなければならない重要な活動です。JC活動の愉しさをより多くの人に伝え、同じ志を持つ仲間を増やし、地域の人々に海南青年会議所を広く知って頂く必要があります。
青年会議所に入会する動機のひとつに「人脈をつくりたい」という理由が挙げられます。私自身、同世代の知り合いを増やしたいというのが入会理由でした。 本来、会員拡大は地域内の同世代と知り合える有意義なものですが、会員拡大が苦手なメンバーが多いのは、自分の仕事やプライベートについて話せても、JC活動の良さを自分の言葉で話すことができないからだと思います。もし、青年会議所を何となく「ボランティアやイベントをする団体」と説明すれば、同じような団体は他にもある中で、ただただ会費の高さが目立ってしまいます。勧誘する本人が「JCとはどんな団体で」「なぜ自分はJCをやっているのか」「どんな良さがあるのか」を自身の言葉で伝えることができなければ、相手には響きません。一人で何人も入会させるカリスマ的な影響力を持ったメンバーも貴重ですが、持続的に拡大を行っていく為にはJC活動を理解し、その愉しさを伝えられるメンバーを一人でも多く増やすことが急務です。
JC活動の魅力が伝わる事業や伝えられる機会を作り、また、それらを近年着実に伸ばしてきたSNSを主軸とする広報戦略で、より伝えたい内容を、伝えたい層に届ける工夫がこれからの課題だと考えます。加えて、我々がJC活動を行う上で、家族の支えはなくてはならないものだと実感しており、ご家族との交流を通じて活動への理解、協力をより深めていける取り組みを今年度も継続して行って参ります。

大規模な運動を体感する近畿地区大会

「運動の愉しさを知る」でよい運動には大規模な事業は必要ないと話しましたが、一方で青年会議所のスケールメリットによって行われる大きな運動も存在します。その一つである近畿地区大会が、2026年は 和歌山青年会議所が主管となって開催されます。数億円とも言われる経済効果を生む大規模な事業を、自分たちの知る身近な地域で経験できる機会は、なかなか訪れることのない貴重なチャンスです。自分たち単独では決して行えない大規模の事業を、JC活動の醍醐味のひとつとして直接体感してほしいと思います。我々海南青年会議所も和歌山県下7カ所の副主管青年会議所の一つとして、近畿地区大会和歌山大会成功の一助となるべく尽力する所存です。

結びに

私たちは何かの行動を起こす際、よくモチベーションという言葉を使います。私はモチベーションが上がる要因には、「その行動の先にある成功体験や、良い思い出などのプラスの結果を知っている」または「この人とやるなら面白そうだと思える仲間がいる」かの2パターンだと思っており、JC活動にはこの両方が揃っています。これは海南青年会議所の歴史において数えきれない先輩たちが経験してきているもので、私自身もこの5年間の活動の中で何度も経験してきました。一人でも多くのメンバーにこの経験をしてもらい、活動に対してポジティブなモチベーションを持って欲しいと強く願うとともに、私自身が1番高いモチベーションで1年間JC活動を愉しみます。
会員数が減少傾向にある海南青年会議所を存続させ、57年間受け継がれてきたバトンをこの先60、80、100周年へと繋げていくために『盤石之固』JC活動の基礎を固め、愉しさを知り、それを伝えられ、持続的に成長し続けられる団体と成る、進化の1年とします。

第57代理事長 田渕 大祐